ふぇみえら

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性被害相談窓口は#8103(ハートさん)、今後警察がすべきこととは?

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こんにちは、ふぇみブロガーのもにかです。

今月の3日より、警視庁が性犯罪被害相談窓口につながる短縮ダイヤルを導入したそうです!

短縮番号は

#8103

覚え方は

ハートさん


だそうです!

ちなみに、この語呂は被害者のハートに寄り添うことをイメージしたとか。
ぜひ、覚えて帰ってくださいな。

 

設置するだけで終わりじゃだめだよ

こういう動きが警察で出てきた背景には、性被害にあった人の警察への相談率の低さがあるのでしょう。
日本での性犯罪被害を受けた人のうち、警察に相談するのはたったの4.3%なんですよ。  
性被害にあっても、多くの人が誰にも相談しないそうです。

なので、より相談しやすくするために今まで各都道府県警で異なっていた番号を統一したとのこと!
すばらしい動きですね!

たーだ、この番号を設置するだけではいかんぜよと。

以下のような動きが、今後、必須ではないでしょうか?


・子供の頃から教える

・ネットで検索してすぐに出てくるようにする

・ここへ相談するとどうしてくれるのかも併せて周知する

・相談役の人への教育

 

子供の頃から教える

110番とか119番とかってなんで覚えてるかって言ったら、子供の頃から何回も言われてたからですよね。
脳内で110番→警察っていう変換にほとんど時間がかからないくらいまで、染み込んでるわけですよね。

 

ネットで検索してすぐに出てくるようにする 

教えるタイミングとして効果的なのは何歳からか。みたいな議論は必要だと思うけど、子供の頃から教えてあげることができれば、被害に遭った本人も、またその人をサポートする周りの人も「相談したい→あ!ハートさん(#8103)に電話したらいいんだ!」ってすぐに思いつけますよね。

 

あとは、ネットで検索したときにすぐに出てくるようにすること。これがとても大事。

 

しかも「#8103」とか「性犯罪相談」とかの検索ワードだけじゃ足りません。
もし、あなたやあなたの周りの人が性暴力に遭ってしまったて、どこかに相談したいとしたらなんと検索しますか?

 

私なら「レイプ 相談」って検索すると思うんですよ。
これ、試しに検索してみたけど「#8103」は見当たりませんでした。

 

そういう、一般人の言葉とかあらゆる言葉で検索しても1ページ目の一番上に出てくるようにしなきゃですね。

 

警察のページとかってそのワードさえいれれば上位に表示されるようにとかなってそうなもんだけどね。どうなんだろ?

知ってる人いたら教えてね~

 

相談するとどうしてくれるのかも併せて周知

この相談窓口のニュースみたとき思ったのは「で?ここに電話すると何してくれるの?」でした。

いくつかニュースみましたけど、それらに書いてあったのは「3日より性犯罪被害相談窓口の全国統一短縮ダイヤル設置!番号は#8103(ハートさん)」ってだけだったんですよ。

中身が全然わからない!

私はそのニュースを見たときに「あー警察さん、ほら!設置したぞ!これでいいだろ!とか思ってんのかなー」って思っちゃいました。
本当に「何かあったらここに電話したらいいんだよ」ってことを広めたい!と思ってるなら、ニュースリリースの方法とかもっと考えるんじゃないかなーと。

 

ということで、

警察さ~ん!今後は「ここにかけるとどうしてくれるのか」という中身についても併せて周知をお願いしますね!

 

ほんと、分かりやすくして

一応、ちょっと調べてみたんですけどなっかなか分かりやすく書いてるページなくてですね。やっと見つけたのはこのページ。

各分野における施策/性犯罪被害者への対応

 

いや、ほんと一回見てみてよ。なにこのぐっずぐずのページw
いや、これ正式に日本の警察庁さんが作ってるページなんですよ。
URLの後ろのほう消してhttps://www.npa.go.jpだけにしてみてくださいよ。警察庁のページにとぶんですよ。
いやーーもうちょっとがんばりましょうや。

てかそもそも、こんなに調べないと詳しく書いてるページ出てこないとかなんなの。分かりにくすぎ。

とまぁそれはひとまず置いとくとして、これによると性被害の相談窓口についてはこんな風に書かれています。

性犯罪の被害に遭った場合に、被害の届出を迷ったり、誰にも相談できず、どうしていいか分からない等の悩みを持つ被害者の方もいます。
 そこで、各都道府県警察では、性犯罪に係る被害や捜査に関する相談を受け付ける「性犯罪被害110番」等の相談電話や「性犯罪被害者相談コーナー」等の相談室を設置し、女性の警察官等が相談に応じています。


ふーむ。分かるようで分からんな。

ここに電話すればどこか心のケアをしてくれる病院につないでくれたりとかしてくれるんですかね?

警察さーん、ここんとこしっかり説明よろしくね!

 

中の人って教育とか受けてるの?

あと気になるのはこの相談窓口の中の人は、性犯罪の被害者への対応についての教育を受けたりしてるのかなぁということ。

 

例えば、最悪の場合ここへ電話してセカンドレイプ的なことを受けることになる可能性もなくないと思うのです。

 

先日、山口敬之氏からのレイプ被害を訴えた詩織さんの話では、警察で何人もの人に対して被害のときの状況の話を何度もしなければいけなかったり、人形を加害者に見立てて被害のときの状況を再現しなければならなかったりとつらい思いをしたそうです。

 

そもそも日本での性被害への対応の考え方とかもっと根本的なところから変えないといけないとも思いますが、この相談窓口で対応してくださる方は被害に遭った方を傷つけないための教育や研修などを受けているのでしょうか?

そこらへんも併せて、今後情報を出していってほしいと思います。

 

緊急避妊薬の市販化もしなきゃでしょ

これは詳しくは、また別のブログで書こうと思っているんだけども今日本では緊急避妊薬を手に入れるには医師の処方箋が必要で、しかもとっても高い(16,000円くらい)です。(これが諸外国だとドラッグストアで安く手に入ったりします。 )

で、医師の処方箋が必要なのでもし土日祝など病院が休みのときにレイプに遭ってしまったら?

そのときはですね、近くの消防署に連絡をして空いている産婦人科を教えてもらえるそうなのですが。

でもですね、緊急避妊薬の効果は時間の経過とともに避妊の効果がどんどん落ちていくんです。

それなのに、空いている産婦人科を探して、そこまで行って、診察を受けてってしないといけないんですよ。

私だったらこわくて堪らないと思います。不安で仕方ないと思います。

だから、緊急避妊薬の市販化は性犯罪の対策として私はマストだと思います。

あとがき

このブログ書いてるのが#8103(ハートさん)導入からしばらく経ったくらいなんですけど。
もうみんなちょっと忘れてると思うんですよ、しょーじき。

そりゃそうでしょ。あんなちょっとしたニュース、みたいな感じでちょっと出されたって覚えられませんがな。
ってか、そもそも知らない人もだいぶいそうだな。

 

繰り返しになりますが、警察さーーーん!!設置するだけじゃだめなんやでー!
ほんま、たのんますよ。

ということで、今回は性被害に遭ったときの相談窓口短縮ダイヤル#8103(ハートさん)についての問題点などを書いてみました。

それでは、またね〜