ふぇみえら

feminism era(フェミニズムの時代)略してふぇみえら!フェミニズムブログだよ!

【#WeToo Japan】私も誰かのブランケットになれる。それは意外と簡単なことかもしれない。

今月3月3日、#WeToo Japan の発足記念イベントを開催しました。会場にはたくさんの方が来てくださり、とても嬉しかったです。
お越しいただいたみなさま、「行きたかったんだけどー…」と残念がってくれたみなさま、応援してくださる方がこんなにもいるんだということを目の当たりにし、私の中で「よし、やってやるぞ!」という勇気がムクムクと湧いてきました。

本当にうれしかった。
お越しいただき、ありがとうございました。
今回お会いできなかった方は、ぜひいつかどこかでお会いしましょう。

さて、今回はイベントに登壇し、詩織さんと会って改めて感じた「一緒に声をあげることの大切さ」と「実はそれってそんなに難しいことじゃないかもね」っていうことについて書いてみますね。

 

ついに詩織さんに届いたみんなの声

私が #WeToo Japanのオーガナイザー(発起人)となったのは『性暴力の被害者が救われる社会にするために、詩織さんと共に声をあげよう!』と題して始めたオンライン署名がきっかけでした。

詳しい経緯はこちら。

wezz-y.com


イベントの最初には、このオンライン署名で集まった24,745人+書面で集めた81人、計24,826人分の署名やコメントを印刷したものを詩織さんに渡しました。

f:id:monica_san:20180318174154j:plain

 

f:id:monica_san:20180318174940j:plain

 

 

2万5千枚のブランケット

イベントの中で一番印象的だった言葉は詩織さんがイベントの最後で言ったこんな言葉でした。

イベント第一部のパネルディスカッションの終了時間になり、モデレーターの古田さんが締めの言葉を言い終わったときでした。
「あの、ひとつだけいいですか」と詩織さん。
そして、こう続けました。

「この署名を今この1時間程、膝に置いていたんですけどものすごいあったかいです。紙ってこんなにあったかいんだなと思って」
「いつも外にひとりで立って、プルプルってしてたところに本当になんかこうブランケットかけてもらったような気がして。この署名を膝に置いていたら2万5千枚分のブランケットが私の膝にある。と思って。すごいあったかいんです。ありがとうございました」


伊藤詩織氏「言わない方が安全」二次被害を恐れ「助けて」と言えない日本社会を変えよう! #MeTooの次のアクション#WeTooJapanスタート記念イベント18.3.3

(こちらの動画の4:30あたりから)


この言葉を聞いたとき、「署名を集めて本当によかった」と心から思いました。

 

詩織さんは「特別な人」ではない

詩織さんはイベントの中で「今まで人前に出るときは身構えて、裸で出ているような感じでした」とも言っていました。

でも、1度目の記者会見、2度目の記者会見、そしてその他メディアで見る彼女はいつでも毅然としていました。
私はそんな彼女はきっと「特別な人」で、私とは比べものにならない強い人なのだろうと心のどこかで思っていたんだと思います。

でも、隣で「2万5千枚のブランケットのよう。とてもあたたかい」と話す彼女を見て、はっとしました。彼女は特別な人ではないと。


詩織さんに限らず、人前でしっかりと発言する人は「すごい人、特別な人」で、そんなすごい人は「きっと大丈夫だろう」と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。

SNSなどで本当にひどい言葉を言われている人たちがいます。それを見て「ひどいなぁ。大丈夫かなぁ」と思いつつも、大抵の場合、私たちは何もしません。それはどこかで「きっと大丈夫だろう」と思っているからではないでしょうか。

「この人は強そうだし、いつも言われているから慣れてるんじゃないのかな」と思っていませんか。私は今までどこかでそう思っていました。

でも、たぶんそんな人はいません。悪意ある言葉は他人が思う以上に人を傷つけます。端から見れば大したことのなさそうな幼稚な言葉でも、見えないところから石を投げつけられるように、ときには心を握りつぶされるように感じます。
彼女/彼らもきっと、私たちと同じように傷つき、心が折れそうになることがあるはずです。

そんな彼女/彼らに私たちができることはなんでしょうか。

 

私も誰かのブランケットになれる

署名を集める中で、よく目にした言葉がありました。

「私にできることはありませんが」
「私は何もできませんが」

本当にそうでしょうか。
そんなことはないと私は思います。


例えば、私が署名を集めたことについて「すごい行動力!」と言ってくれる人がいましたが、私がやったことって

  • change.orgでキャンペーンを立ち上げる(キャンペーン文を書く)
  • Twitterで拡散する(「◯万人まで集まったよ!」)

たったこれだけなんです。

ちなみに、私は今でこそライターとしてのお仕事をもらっていますが、署名を始めた当初はライターのお仕事もまだ始めておらずツテは一切ありませんでした。


でも、人によってはSNSを使ったり、何かを発信することはハードルが高い人もいますよね。でも、発信じゃなくても人の支えになることは充分可能だと思いますよ。


例えば、3日のイベントでの登壇は私は人生初のことで、「自分の喋ってること大丈夫かな?伝わってるかな?」という不安がありました。ですが、話しながら会場を見渡すと頷きながら話を聞いてくれている人が何人かおり、とても安心して話すことができました。もしその人たちがいなかったら、伝えたかったことが伝えられていなかったかもしれません。

でも、その人がやったことはただ頷いていただけです。

 

最後に

詩織さんはこうも言っていました。
「寒そうにしている人がいたら、ブランケットになってほしい。みなさんも誰かのブランケットになれるんです」

誰かのブランケットになることは、実はそんなに難しいことじゃないかもしれません。
3月3日のイベントでは来てくださったみなさんに「声をあげた人をひとりにしないために今自分ができること」を考えてもらいました。

私が今自分にできることは「性差別・性暴力をなくすために発信をすること」です。

あなたが明日から、今日からできることはなんですか?


稲村亜美さんへ押し寄せた中学生のみなさん、一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会 関東連盟へ

f:id:monica_san:20180314104341p:plain

先日、こんなことがありました。

wezz-y.com

www.huffingtonpost.jp

ネット上に拡散されている動画を見ると、その後、遠巻きに見守っていた球児達のうち数人が稲村に近づいていった。やがて雪崩を打ったように、無数の球児達が稲村に向かっていき、稲村が見えなくなるほど周囲がもみくちゃになった。

(引用元:稲村亜美に、無数の中学生が押し寄せる異常事態。シニアリーグの担当者「予想できなかった」)


これTwitterで当時の様子を撮影した動画を見たのですが、本当に"もみくちゃ"な感じでした。マウンドに立つ稲村さんの周りをぐるっと取り囲んで最初は遠巻きに見ていた中学生らがジリジリジリジリと近寄っていき、誰かが走り出した途端、堰を切ったようにそこにいるほぼ全員が真ん中にいる稲村さんに向かって「うおー!」と突進していくような感じに見えました。

本人が否定しておられるので、故意に触るようなことがあったかははっきりとは分かりません。しかし動画を見る限り触ろうとしていなかったとしても、もみくちゃ状態で身体に触れていただろうと思われます。

立ち止まって考えなければいけない問題

これはきちんと対処をし、立ち止まって考えなければいけない問題ではないでしょうか。

当日稲村さんに向かって押しかけた中学生のみなさんは、自分たちが何をしてしまったのかきちんと考え直さなければいけません。
そして大会の開催元である一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟は、それを彼らに今きちんと教え、対処・改善していかなければいけないのではないでしょうか。場合によっては処分も必要かもしれません。

以下、それぞれのみなさまへの私からのメッセージです。

押し寄せた中学生のみなさんへ

ひとつ、絶対に分かっておいてほしいことがあります。いえ、分かっておかなければいけないことです。
人の身体を相手の合意なく触ることは決して許されない、とてもひどい行為です。
これは絶対に分かっておいてください。

相手は「別に大丈夫」というかもしれません。平気そうに笑っているかもしれません。でもそれは、様々な事情があって「いやだ」と言えないからそうするしかないだけかもしれません。

合意なく身体を触られたことがトラウマになってしまう場合もあります。

人の身体を相手の合意なく触るということは、場合によっては人の尊厳を傷つけたり、トラウマを残してしまう絶対にやってはいけない行為です。

このことを踏まえた上で、今回の件についての補足です。

  • もし仮に誰もタレントさんに触っていなかったとしても、集団に周囲を囲まれ、もみくちゃにされるというのは人によってはトラウマになる可能性のある行為です

  • タレントさんが「大丈夫」と言ったからOKではありません。いろんな理由で本当は嫌でも「いやだ」と言えないことはあります。

  • もし、故意に触るようなことをした者がいたのであれば、あなたのやったことは犯罪です。繰り返しになりますが、人の身体を相手の合意なく勝手に触ることは決して許されない、とてもひどい行為です。あえて言いますがそれを故意にやった方がいるのであれば、最低です。自分が何をやってしまったのか改めて考えてください。そして今後どうしていくのかきちんと考えなおしてください。


故意に触っていない人たちも、誰かをとても怖がらせてしまうかもしれないことをしてしまったのだということ、そして「人の身体を相手の合意なく触っては絶対にいけない」ということをちゃんと分かっておいてください。
ぜひ、今きちんと立ち止まって考えてください。

一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会関東連盟

  • 何が何でも阻止するべきでした。それができなかったのであれば、少なからず大会を中断して問題についてあの場で学生たちに連盟としてきちんと話をするべきだったんではないでしょうか。

  • 正直に申し上げますと、HPに掲載された謝罪文は曖昧で何が言いたいのかよく分かりませんでした。"選手が整列していた場所を離れ、あのように稲村亜美さん目指して殺到した行為は、決してあってはならないこと"と書かれておりましたが、その書き方ではいまいち何が悪いのかが分からないように思います。というか、連盟のみなさま自身が今回の件は何が悪かったのかが分かっていないようにさえ見えました。

  • タレントさんが「大丈夫」と言ったなどということは関係がありません。今回の件に限らず、様々な事情を考えて「いやだ」と言えない場合があります。相手が「いやだ」と言わなかったからOKではありません。メディアが「大人の対応」などと書いていましたが、そうせざるを得なかったという可能性を考えるべきです。それに被害者側の対応に甘えるべきではないでしょう。

  • 今、きちんと「人の身体を相手の合意なく触っては絶対にいけない」ことを大人がきちんと教えてあげなくてはいけないのではないでしょうか。彼らはそれを学ばずに大人になるかもしれません。
    今、このタイミングで立ち止まらせなければいけないのではないでしょうか。

 

今回の件で私が学生のとき、こんなことがあったのを思い出しました。

 

 

「多感な時期の中学生のやんちゃ」で許されることではありません。それで許してはいけないのです。
今まで、スカートめくりや女子風呂の覗きなどが「男子のちょっとしたいたずら」とか「元気でいいじゃない」みたいな形で何となく許されるような、仕方のないことだというような雰囲気があったように思います。

でもそれはもうここで終わりにしませんか。

「細かいこと」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、相手の合意なく人の身体を触ったり、見たりすることは決して許してはいけない行為です。

今ここで彼らに、そして今回の件を目にした人たちにきちんと教えておかなければいけないのではないでしょうか。

どうか、このまま"なんとなくおわり"にしないでください。
連盟のみなさま、今後の対応をきちんと見せてください。

【用紙のダウンロードはこちらから】詩織さんへのコメントを書面でも集めます!

f:id:monica_san:20171207130248p:plain

みなさん、こんにちは。
もにかです。

『性暴力の被害者が救われる社会にするために、詩織さんと共に声をあげよう!』と題して集め始めたオンライン署名の賛同者数が本日、2018年2月15日時点で24,000人を超えています。

 

 

 

これ、何がすごいって私みたいな無名の一般人が声をかけてここまで集まってるんですよね。本当にすごいことだと思う。

 

紙でも詩織さんへのコメントを集めます!

で、そんな中、ある方から「なかなかネットの情報にたどり着かない人もいるのではないか」というご意見をいただきました。

ネットばりばり世代の私は気がつきもしませんでしたが、たしかに!!
(いやぁ、やっぱり多様性って大事ね!)

ですので、書面でも詩織さんへのコメントを集めてみることにしました!

 

専用用紙のダウンロードはこちらからどうぞー

 

説明用チラシshiori_comment02

 

 

記入用紙shiori_comment01

 

詳細は用紙に記載しておりますが

  • 宛先:〒814-0004 福岡県福岡市早良区曙2-6-21 NPO法人アコア「詩織さんコメント」
  • コメントは3月1日(木)必着のものまで受け付けます。
  • 集まったコメントは3月3日(予定)に詩織さんへお渡しします。
  • ご不明な点は shiori.comment@gmail.com まで(こちらのアドレスは3月3日で削除する予定です。ご連絡はそれまでにお願いいたします。)

です。

署名でもないんでしょ?それって意味あるの?

できるだけ多くの人からの声を集められるように、住所の記載が必要な署名という形ではなく、コメントを集めるという形にしました。

「署名でさえもないの?それって意味あるの?」と疑問に思われる方もいると思います。
しかし、制度や文化を変えるためにはまず、社会の認識を変えていかなければいけません。そのためには、私たちが声をあげ、連帯していくことがとても大切だと思います。

その点について、こちらのbuzzfeedさんのインタビューでお話させていただいておりますので、ぜひご一読いただければと思います。 

www.buzzfeed.com

 

 

オンライン署名はちょっとなーと躊躇していた方はぜひ!

期限の3月1日まで時間があまりないですが、みなさまからのコメント楽しみにしております。

 

併せて読みたいおすすめ記事

www.feminism.jp

 

www.feminism.jp

 

www.feminism.jp

 

www.feminism.jp

POLAの名CMから考える。幻の女性とママ・お母さんという生き物がこの国には住んでいる!

f:id:monica_san:20180221174741p:plain

こんにちは、もにか(@monimonica_san)です。

少し前のものになりますが、 POLAさんのCMが「よいなー」と思いました。
問題提起としていいなと思います。2つ、ご紹介していきますね。

 

この国のあちこちに住む「幻の女性」

こちらのCMなんですが、ご存知でしょうか?

 

youtu.be

 

この国には、幻の女性が住んでいる。
世間が、そして私自身が作った幻想、誰かの「そうあるべき」が重なって
いつのまにか私が、私の鎖になりそうになるけれど
縛るな。縛られるな。
翼はなくとも私は飛び立てる。
これからだ、私。



素敵な笑顔で接客をする受付係の女性。

赤ちゃんを抱っこしている女性。

せっせと男性にお酌をしてまわる女性。

就活スーツに身を包み、きれいな服が飾られたショーウィンドウを見つめる女性。

 

お酌をしてまわる女性の描写なんか一番わかりやすいですよね。

お酌やお茶汲みは女性がするもの。
そんな風な"幻想"がまだまだ、あちこちで見られます。

 

 

 

名前で呼ぶとオキシトシンが増えるんだってさ

そして、こんな実験的な動画も。

 

youtu.be

 


まぁ、動画の最初の方の「ネクタイあったー?」とかってセリフにはあんぐり..って感じなんですが笑
まぁ、それも併せての問題提起だということにしておきましょう!
(ちなみに、動画最後の『すべての女性には、美しさという本能がある』というキャッチコピーも、私的には「ん〜?」って感じです)


普段、夫から自分の名前で呼ばれていない妻を、名前で呼ぶという実験をしたところ、"愛情ホルモン""幸せホルモン"などと呼ばれているオキシトシンの量が増えたよ。ということらしいのです。

私がこの動画をみて思ったのは、「名前で呼ぶことで相手を(対等な)人間として認識することができるようになった」という部分もあるのではないか。ということです。

先に断っておきますが、もちろん、妻のことを「ママ」とか呼ぶのはよくない!と言っているのではありません。

ママ・お母さんという超人的な生き物

「ママ」とか「お母さん」って、「ママ」「お母さん」という名前の生き物のようになってしまっているなーと思うんです。

ママ・お母さんという生き物はみんなひとくくりにされて、「こう思うはずだ!」「こういうものだ!」という、みんなのキラキラした確固たる"幻想"がある。
そして、それを押し付けられてしまう。


ママ・お母さんという名前のつく生き物は、料理ができて当たり前、家事はすべてきちんとこなした上で、家族を含め、他の人に迷惑をかけないように働くのが当たり前。


そんな幻想がママ・お母さんという生き物を作り出し、「みんなそれぞれ違う人間なんだ」という、ごくごく当たり前のことが見えづらくなってしまっているんじゃないでしょうか。

だから名前で呼ぶことで、呼んだ方も、呼ばれた方も「あ、ママ・お母さんという生き物じゃなかったんだ」ということを思い出せたんじゃないかなと。
ママ・お母さんという生き物の着ぐるみを脱ぐことができたんじゃないかなと。

 

さいごに

幻の女性もママ・お母さんという生き物についても
「あなたの当たり前を押し付けないで」っていうのが重要なポイントだと思うんですよ。

「女性というものは〜」
「ママなんだったら〜」

って勝手に押し付けんなよ!っていうね。
そもそも、くくる属性が大きすぎるだろ!っていうね。

あ。

ママ、ママ言ってて思い出しましたけど、この映画最高ですよ!
「ママという役割」に疲れている人におすすめです!

 

youtu.be

 

Netflixとかで見られるはずなのでぜひー!

 

それでは、またねー!

25年間ラジオを聞いたことがなかった私がおすすめする最高のラジオ番組、荻上チキさんの『session-22』

f:id:monica_san:20180219223822p:plain

こんにちは、もにか(@monimonica_san)です。

みなさんはラジオって聞きますか?
私は生まれてこのかた、全くと言っていい程聞いたことなかったんですよ。

でも私は25歳にして、素晴らしいラジオに巡り会いました。

それがこちら。

www.tbsradio.jp

荻上チキさんの『session-22』
最高のラジオです。

 

どんなラジオ?

この番組は「発信型ニュース・プロジェクト~日本の新しい民主主義のためのプラットフォーム~」とのサブタイトルからも分かる通り、政治ニュースから社会ニュースまであらゆるニュースを取り上げ、深堀りし、発信していく番組です。

とにかく、ニュースが分かりやすい。MCの荻上チキさんが、とにかく分かりやすく噛み砕いて伝えてくれます。

テレビのニュースを見ても、国会を見ても、何を言ってるのかいまいち分かんねーなー。そう思っていた部分を、「それは実はこういうことでね。そしてこういう思惑がおそらくあってね。」と私たちの頭の中のもやもやを解きほぐしていってくれるのです。

 

大手メディアが大きく取り上げない問題を深堀りしてくれる

そして、なによりこのラジオの素晴らしいところは大手メディアが取り上げないけど重要なニュースを深堀ってくれるところ。

最近であれば、ブラック校則、選択的夫婦別姓、無痛分娩や痴漢、そして伊藤詩織さんの件についても取り上げてくれています。

ちなみにコチラ、詩織さんが1度目の記者会見の後、ラジオに出演したときの音声です。登録などしなくても聞けますよ。

www.tbsradio.jp

 

ラジオクラウドアプリをダウンロードすればお手軽再生可能

『ラジオクラウド』というアプリをダウンロードして、メールアドレスなどを登録すれば、過去の放送の音声をダウンロードすることができます。
なので、お家のwi-fiでダウンロードしておいて、外出先でデータをくわずに聞くということができるのです!

radiocloud.jp


私は、洗い物するときや移動時なんかに聞いています。
「あー時間を有効に使っているー!」という感じがして、めちゃめちゃおすすめですよ。

あと「ん?これはよく分からんぞ」というニュースがあったとき、特に国会のこととか、選挙のときなんかは政治家のマニフェストについて、などなど「?」が出てきたときには、このラジオをチェックするようにしています。

すると結構な頻度で、きちんとその「?」を押さえてくれているのでめちゃめちゃ助かっています。

ということで、私の超絶おすすめラジオ、荻上チキさんの『session-22』の魅力について語ってみましたー

それでは、またねー

【随時更新】フェミニズム・ジェンダーは関係ないけどおすすめ本をご紹介!(頭休めたいな編)

こんにちは、もにかです。

 

私が読んでみて「これはいい!」と思った、おすすめ本をご紹介してまいります。
随時更新するので、「なんかいい本ないかな〜」と思ったらぜひ覗いてみてね!

 

この(頭休めたいな編)では、フェミニズムなこと、ジェンダーのことなどのあれやこれや考え過ぎて心や頭がずーんっとなったり、「あーもうめんどくさい!たまらん!つかれた!」ってなときに、あまりもやもやせず読めて(バラエティとかだともやもやするの多いじゃないですか笑)、気分転換になるのではないかと思うおすすめ本をご紹介していきます。

疲れたらゆっくり休んで、ながーくたたかっていきましょうねー!

 

こんな日常ずーっと見てたい!さくらももこの笑えるエッセイ

と、とにかくゆるい。そしてずっとふざけてる笑
ちなみに私は、親にいくら怒られようと全くこたえないももこさんにツボりました笑ジワジワきました笑

頭休めるにはちょうどよすぎる頭ゆるゆるエッセイです。

 

 

トニーがかわいくて何度も読んじゃう 

 国際結婚の日常をおもしろおかしく描いたコミックエッセイ。
まぁ、国際結婚だからというよりも旦那さんのトニーがなんかいいんだよね。笑

コミックエッセイなので字も少ないし、絵もかわいらしくて頭の休まるおすすめの1冊です。

 ちなみに2もあります。

 

 

医師からホームレスになった日高は、流れ着いた郊外の街で、連続殺人事件を調べることになる。そしてかつて、自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑うが……。感動の長篇ミステリ。

(引用元:Amazon商品紹介ページ

 

感動のミステリー!結構ぶ厚めな本だったのですが、次が気になって夜更かしして読んじゃいました。ミステリーのいいところってそこですよね。

でも、私はミステリーが苦手なので、超本格ミステリーを読みたい人には物足りないかも?
ミステリー要素よりかは、ヒューマンドラマ要素の方が強いんだと思います。

 

女性は男性の付属品じゃない。「よくついていきましたね」と言うのはもうやめにしよう

f:id:monica_san:20180209200948p:plain

こんにちは、もにかです。


ご存知の方もいると思いますが、私は東京の会社を辞め、パートナーと一緒に移住先探しの旅に出て、そして今パートナーと一緒に福岡に住んでおります。
福岡出身でもないし、親戚などがいるわけでもなく福岡には縁もゆかりもございません。ただただ、一度来てみて楽しかったから住んでみることにしたんです。

で、この話をパートナーと一緒に誰かに対してするとですね、ちょこちょこ言われることがあるんです。

「わーでも、彼女さんはよくついてきましたねー」

うっせ!うっせ!ばーかばーか!!

...こほん。
失礼しました。


いやーこれほんと、ちょこちょこ言われるんですよねー。

これを言われるのはとっても気分が悪い。
だって、私たちの場合は2人で決めて旅に出て、2人で決めて移住したのです。それなのに、勝手に"私が彼についていった"というストーリーに仕立て上げられるのは本当に気分が悪い。

これを言われると「女性は男性の付属品じゃねーぞ!」と思います。

もちろん「よくついていきましたね」って言っている人たちのほとんどは、男が〜女が〜とか考えて言ってるわけではないと思うんですよ。おそらく。無意識で言ってますよね。

でもその無意識ってどうなの?ってところを私は問いたい。

無意識のうちに

「主体的に行動するのは男、それについていき支えるのが女」
「決めるのは男、それを受け入れ包み込むのが女」

みたいな固定観念をもっちゃってませんか?


CMでは、男性「転勤が決まったんだ」女性「あなたについていくわ!」なカップル。
特集番組ではトップスター(or戦力外通告)男性スポーツ選手とそれを支える明るい妻。24時間テレビでも昭和の大スターとそれを支えた妻の美談ばかりが描かれる。


もちろん、そういう生き方を否定するつもりは全くありません。誰かのサポートをすることを生きがいに感じる人がいることはもちろん分かっている。

でもそれが、女性ばっかりに偏ってるのはどうなの?
メディアでそればっかり取り上げるのはどうなの?
そして、そうであることが当たり前のように思い込んでしまっているのはどうなの?

と私は問いたい。



あーちょっとすっきりしたー
よし、フルハウスでも観るとするか!

全員が子供欲しいわけじゃないよねっていう前提をみんなで共有しよう!

f:id:monica_san:20180208174211p:plain

こんにちは、もにかです。

タイトルの通りです。


女性なら化粧するのが当たり前とか、男性なら主夫にはならずに働いてお金稼ぐのが当たり前とか、みーんな結婚したいはずだし、みーんな子供を欲しがるのが当たり前だとか。

全部思い込み!押し付けないで!

私は化粧は基本的にしない。1年に片手か多くても両手で数えられるくらいしかしない。しかもやりたいときにやりたい化粧をする。

私には男性のパートナーがいるけど、私がもっと稼げるようになって彼がどうしても外で働くのがつらいということがあれば働かなくても構わない。まぁ、私と彼の関係が一生続く保証はないわけだし、私が突然死んだりするかもしれないんで、彼のためにも、できたら、自分の分は自分で稼ぐのがいいなと思うけど。

そして、私は結婚には興味がない。結婚式にも興味がない。結婚で節税できるなら、そのためにはするかも。まぁ、選択的夫婦別姓が実現されないと絶対やだけど。私は絶対に苗字変えたくないし、彼にも苗字を変えさせたくない。
結婚式も、私はあの雰囲気が嫌いだし、そもそもそのためにお金たくさん使いたくない。まぁ、やるとしたら安居酒屋で友達だけ集めて呑み明かすとかかな。あ、それは楽しそう。笑


そうそして、私は子供がいらない。
なぜなら子供が苦手だから。というか、欲しいと思わないから欲しくない。それ以上でも以下でもない。「欲しくない」にいちいち理由が必要だろうか。(いや、そんなことはない。)(←反語)

生き方の話とかしていると何かと「でも将来、子供ができたとき〜」と心配してくれる人がたくさんいる。

ので、はっきり言っておこう!
私は子供が欲しくない!
そして、私以外にもそう考えている人も少なくないので「今存在していない子供」の話をするときは気をつけた方がいいんじゃないかなと私は思うよ!

以上だ!さらば!

ふぅ。
一気に書いてみました笑

ついに詩織さんに私たちの声が届きます!

f:id:monica_san:20171207130248p:plain

こんにちは、もにかです。

昨年、11月より『性暴力の被害者が救われる社会にするために、詩織さんと共に声をあげよう!』と題して署名を集めておりました。

www.change.org


2018年2月7日現在で、2万3000以上もの署名が集まりました。
コメント欄には、詩織さんを応援する声、性暴力への怒りの声、そして#metooのように自身の過去の被害を話してくれた方もいました。

そんなみなさんの声がついに詩織さんの元へ届きます!

まだ日程は確定していないのですが、3月3日あたりを予定しております。
確定次第、告知しますね。

残念ながら、日本では#metooも大きなムーブメントにまでは至っていません。
そして、詩織さんのことについてもやはりメディアはほとんど取り上げない。

「このままなかったことになってしまうのかな」

そんな風にもやもやしていた方もたくさんいると思います。

でも、まだまだこれからです。
できることもまだたくさんあるはずです。
私も、自分にできることからやっていきます。
みんなで一緒に声をあげ続けましょう!

 

目標は3万3000!!

署名をお渡しする予定日が3月3日(ひなまつり!!)ですので
それにちなんで署名も3万3000を目指したいと思います!

ですので、みなさん改めて拡散へのご協力お願いいたします。
そして、署名まだの方はぜひ!やり方は簡単で3分ほどでできます。

また、署名は匿名でも可能です。

www.feminism.jp


自分には性暴力なんて関係ない。
日本には性暴力なんてほとんどないだろう。
そう思っている方はぜひ、こちらのサイトを見てみてください。

metoo-howiwillchange.com

 

私が今年の頭に立ち上げた、匿名でも#metooの声をあげられるサイト『#metoo』です。
こんなにも私たちの身近なところに、こんなにもたくさんの性暴力があるのかと驚くのではないかと思います。

軽い気持ちでもいいんです。
「性暴力ってやだな」「性暴力がなくなるといいな」
そう少しでも思うのであれば、ぜひ一緒に声をあげましょう!

署名は3分で完了します!

www.change.org

 

目標は3万3000です!!

遠い目標に思えるかもしれませんが、著名人の目にとまり、拡散してもらうことができれば全然夢じゃない数字だと思います。

ここからもうひと盛り上がりつくりましょう!

ときたまめちゃめちゃおじさんの悪口を言ってやりたい気持ちになる

f:id:monica_san:20180202151646p:plain


こんにちは、もにかです。

タイトル見て「どゆことーー」ってなった人もいると思うんですけど
まぁ、焦らずきいてください。

ときたまふいに、めっちゃめちゃおじさんのことを悪く言ってやりたい気持ちになることがあるんです。

「〇〇さんなんてもう全然おっさんじゃん!しかもデブじゃん!」
「XXさんって△歳になってから子供つくったの?じゃあ子供が成人になるときはもう△歳じゃん!私が子供だったら絶対やだ!」
「〇〇ってなんであんなに自信満々なの!全然かっこよくないじゃん!」

ってな感じで。
(うぅ、ごめん、ごめんよ..w)
その対象のことは全然すきでも嫌いでもないし、どうでもいい人たちです。
自分に害がないのであれば他人が何をしようが知ったこっちゃないし。

ではなぜ、こんな悪口を言ってしまいたく(ときたま口にも出す)なるのでしょうか。

それは、おそらく"仕返し"なんですよねー。
といっても、その悪口の対象になっている相手に何かをされたわけではありませんが。

では、何に対しての仕返しかというと、"女性がいつもされていてムカつくこと"に対しての仕返しなんですよね。
つまり、女性がやられているのを見てムカついていることと同じことをやり返してやるー!ってことなんですよね。おそらく。

おそらくっていうのは、悪口を言いたくなったときに「仕返ししてやるぜー!」っていう意思をもってやっているわけじゃなくて、後から考えると「あ、あれはたぶん仕返しだったんだなー」と思うからですね。
明確に仕返しをしてやろうと思って、やっているわけではない。


いまいちピンときてない人もいると思うんで、もう少し詳しく説明しましょう。

日本では、女性が30歳、ひどい場合だと25歳あたりからばばあ扱いされるじゃないですか。あと、50kg以上はデブとか(身長考慮しないとかまじでどゆこと?!w)。何かあるとすぐに「ブース!」って言われてたりとか。
◯歳までには子供産まないとねーとかもね。

そういう、女性が年齢や見た目でばかり判断されることに正直うんざりなんですよねー
お腹いっぱい。クソつまらん。


もちろん、そんなことしてない人もたくさんいることはちゃんと知ってますよ。
でもね、電車の中の広告を見渡せば「女の子はつるつるでなくっちゃ!」とバービー人形化を奨励(もはや脅し)され、バラエティを見ればぜーんぜん太ってない女性タレントがデブいじりされている。そして、番組のMCは何年も同じおじさんタレントのメインMC&数年に1回ペースで交代を繰り返しどんどん若返っていく女性タレントのサブMCのお決まりパターン。

そういうメディアの扱いをはじめとして、日本の女性は本当にいろんなもので勝手に測られ、縛られてる。

それを日々感じていると、ふとしたときに「同じ目にあわせてやろうかー!!!」と私の中のデーモン閣下が荒ぶるのです。


本当は、悪口で言ったようなこと別に本気で思ってないし(思ってる場合もあるかも..w)、そもそも、みんなが今の日本女性が縛られているのと同じように縛られてほしい、しんどくなってほしいわけではない。

そうじゃなくて、みんなが楽になれるといいなーと心から思っている。
(ブログの発信とかもそのためにやってる)



しかし言葉を選ばずに言えば
(いや、ほんと選ばずに言いますよ。心の準備OK?)

そんなことに気がつきもせず、のほほんと生きている男性を見るとめちゃめちゃ腹がたつことがある。

のです。

とはいえ、私もいろんなことに気がつかず誰かを傷つけてるはずなのでこんなこと言えたもんじゃないんですけどね。

さてさて。

「こわいなーこわいなー」って思ったかもしれないけど
ぜひ改めて、電車の中や街中の広告見渡してみてください。テレビ番組を見てみてください。
ちょっと、違った風に見えてきませんか?

もし何か「あっ」と思うことがあればとても嬉しいです。

日本の女性は(もちろんみんなじゃないけど)、少なからず私は、そういう「あっ」を毎日たくさん受け取りながら生きています。

私は、そういうのを減らしていきたいなと思うのです。



これでも#metooに触れない芸能界ってどうなってるんだろう

f:id:monica_san:20180123161104p:plain

こんにちは、もにかです。

日本にも#metooの波がやってきています。
私もこの波をどうにか大きくしたいと思い、匿名でも#metooの声をあげられるユーザー投稿型サイト『#metoo』を開設しました。

metoo-howiwillchange.com

 

しかし、なかなか爆発的なムーブメントにつながらない。
その要因のひとつとして、芸能界からの声がほぼ皆無ということがございますね。

なぜなんでしょう?

残念ながら、私は芸能界にツテなどはありませんし、内情については全く知りません。
だからこそ、なぜここまで何の声もあがらないのか不思議でならないんです。

なので、みなさんにご提供できる情報などがあるわけではないのですが
ここまできても芸能界がダンマリな状況をみんなで共有しておくことがまずは第一歩かなと思い、このブログを書きました。

そもそも日本の芸能人って日頃から、社会問題とか、政治について基本ダンマリですよね。発言してる(できる?)のは、一部の芸能界の上のほーの人(松本人志さんとかあたり)だけなイメージ。


せめてコメント出すくらいしてほしい。#metooしてとは言いたくないし、言えないし、言いません。でも、#metooの話題について言及してほしい。

芸能人の存在意義ってなんでしょう?
もちろん、ファンタジーを提供してみんなを楽しませることもそのひとつでしょう。それは本当に素晴らしいことです。
でも、それだけでしょうか?

有名人には影響力があります。
影響力がある人は社会をいい流れにしていくこともできます。
それで誰かを救うことだってあります。

#metooなんかは特にそうです。
誰かが、それも影響力のある人が見ていてくれてる、考えてくれてることだけでも
救われる人がたくさんいるはずです。

著名な方々が発信してくれることを心から願います。

私が性差別をなくすための活動をするに至ったきっかけと経緯

こんにちは、もにかです。

最近、なぜ性差別や性暴力についての活動をやっているのか。その理由について尋ねられることが増えた。
改めて、書き留めておきたいと思う。

 

まず、活動を始めたきっかけ・経緯について。
私が活動を始めたのはだいたい2017年1月頃からだったかと思う。この『ふぇみえら』とは別のブログで発信を始めた。そして、顔も名前も出して「フェミニスト」としてそれまでよりも本格的に活動をし始めたのが2017年8月。
ここに至るまでの経緯をざっとお話してみたいと思う。

私は小学校低学年くらいから中学の途中まで「男の子になりたい」と思っていた。プーマやアディダスやバッドボーイ(ナツいw)なんかの服を着て、セミとりをして(今はもう触れないwセミの裏側とかもう...)走り回っていた。

胸が大きくなり始めたとき、本当に嫌だった。ブラジャーをつけることをしばらく拒んでいたし、夜うつ伏せで寝ることで「なんとかつぶれてくれないか」と必死だった。でも、私の胸はもちろんつぶれることなく、どんどんと存在感を増していった。

私の中学の制服は吊りスカートだった。サスペンダー的な部分が胸を強調するようで、いつも気にしていた。すごく嫌だった。

初めての生理がきたときは絶望だった。オシメの様なナプキンがつけられたパンツを目の当たりにして「気持ち悪い」と思った。今でもそのときのことは覚えていて、なんだかすごく恥ずかしくて、今でも少し嫌な気持ちになってしまう。

そんな風に私は、自分に与えられた「女性」という性別・身体に長年うまくフィットできずにいた。
中学の途中辺りからその感覚は少しずつ薄れていったが、それでも小さな違和感はつきまとった。とはいえ、部活・遊び・仕事に忙しく、あまり深くそれらのことについて考えることはなかった。

f:id:monica_san:20180129180820j:plain

(中学のときの私)


そして時は流れ、社会人3年目に差し掛かったとき私は会社を辞めた。仕事の忙しさなどから心の具合を崩しての退職だった。私は実家に戻った。

退職からしばらく経って、時間にも心にも余裕ができてきたある日のことだった。私はある記事とたまたま遭遇した。

それがこの記事だった。

www.huffingtonpost.jp

私はスマホの画面から目を離すことができず、涙をこらえることができなかった。あまりにも衝撃的だった。

「こんなのひどすぎる」
「こんなのおかしい」

そんな思いが心に渦巻いた。
その日から、今までは気がつかなかった"女性が女性であるから巻き込まれてしまう事件"やテレビ番組の中の性差別に意識が向くように。

「あれ?これもだ」
「あれ?この発言おかしくない?」

そんな疑問が頭にどんどん浮かぶようになっていった。それと共に、昔強く感じていた"女性であること""女性であることを押し付けられること"への違和感も思い出すように。

「なにかがおかしい。このままじゃいけない」
「まだ何か分からないけど、何かを変えたい」

私が発信することで何か変えられるかもしれない。そう思った私はツイッターやブログでの発信を始めたのだった。


というのが、私が活動を始めるに至ったきっかけと経緯ですです。
さてさて、いかがでしたでしょうか。

ちなみにこのお話は、こちらのツイキャスでもしてますので音声で聞きたい方はぜひこちらからどうぞ!

twitcasting.tv

【随時更新】フェミニズム・ジェンダー系を中心におすすめ本をご紹介!(勇気もらいたいな編)

こんにちは、もにかです。

 

私が読んでみて「これはいい!」と思った、ジェンダーや性暴力などに関連する本を中心におすすめ本をご紹介してまいります。
随時更新するので、「なんかいい本ないかな〜」と思ったらぜひ覗いてみてくださいね!

 

この(勇気もらいたいな編)では、読むと「よし!まだまだやってやるぜ!」な気持ちが湧き上がってくるようなおすすめ本をご紹介していきます。

 

西加奈子がその圧倒的な表現力で描き切った1冊

「おばさん。」

「はいよ。」

「他におすすめは?」

「あらよく食べるなぁ!」 

食べたい、食べたい、もっと、もっと、もっと。

頭の中をひとつのことで占められる気持ちの良さに、私は徹底的に酔った。マティアスに構わず、ビールを飲み、刺身を食べ、おすすめだという煮付けとから揚げと玉子の磯巻きと一夜干しを平らげた。

 

海も変わるのだ。こんな立派な海が。では、私が変わることくらい、環境によって自分を見失ってしまうことくらい、起こりうることなのではないか。

 

心の元気がなくなり、会社を辞めたときにこの本を読みました。目を真っ赤にして、涙をぼろぼろこぼしながら読んでいたのを今でも覚えています。

弱った心の細部を描き、いつまでも寄り添ってくれる。そして最後には「ほら、大丈夫だよ。」と心を包みこんでくれる。そんな作品です。
少し疲れてしまった人、心の元気がなくなってしまった人、そんな人にぜひ読んでほしい1冊です。

【随時更新】フェミニズム・ジェンダー系を中心におすすめ本をご紹介!(お勉強編)

こんにちは、もにかです。

 

私が読んでみて「これはいい!」と思った、ジェンダーや性暴力などに関連する本を中心におすすめ本をご紹介してまいります。
随時更新するので、「なんかいい本ないかな〜」と思ったらぜひ覗いてみてくださいね!

 

この(お勉強編)では、フェミニズムやジェンダー関連で勉強になるおすすめ本をご紹介していきます。

 

「日本で性暴力なんてほとんどないだろう」そう思う人にこそ読んで欲しい1冊 

 元TBSジャーナリストからのレイプ被害を告発し、性暴力の被害者が救われる社会を築き上げるために闘う伊藤詩織さんの著書。

スウェーデンの発生率が、なぜ他国と比べてこんなに高いのかと言えば、スウェーデンではレイプは起こった回数で一件とカウントされるからだ。

 

レイプが深刻な社会問題となっているインドも2.6件。つまり発生数が低いのではなく、届け出そのものが少ないと考えられるのだ。


取材やデータを元にした考察も多く、「日本で性暴力なんてほとんどないだろう」「もし被害に遭っても日本なのだから、警察や司法はもちろんちゃんとしているだろう」 と考えている人にこそ、ぜひ読んでほしい1冊。

 

今まで想像もできなかった苦しみを知り、またこの苦しみが想像以上に多くの人の心の中に存在していることを知った。同じ体験をした方、目の前で苦しむ大切な人を支えている方に、あなたは一人ではないと伝えたい。

 

 優しい言葉でフェミニズムを語る。全人類必読の1冊。

フェミニスト、フェミニズムって聞くと「なんかこわそう」「なんかめんどくさそう」そう思っている人も結構いるのでは。。
そんな人にこそ、ぜひ読んでほしい1冊!難しい言葉も出てこないし、2,30分もあれば読めますよ!

そうこうするうちにわたしは「男嫌いではなく、男性のためではなくて自分のためにリップグロスを塗ってハイヒールを履く、ハッピーなアフリカ的フェミニスト」ということになっていました。

 

わたし自身の、フェミニストの定義は、男性であれ女性であれ、「そう、ジェンダーについては今日だって問題があるよね、だから改善しなきゃね、もっと良くしなきゃ」という人です。

女も男も、私たち「みんな」で良くしなければいけないのですから。

著者のチママンダさんのTEDのスピーチ(本はこのスピーチに加筆したもの)はユーモアに溢れていて、でも核心を絶対に逃さない。聞いている人の心に深く問いかけるチママンダさんのスピーチは本当に素敵で必見です!


We should all be feminists | Chimamanda Ngozi Adichie | TEDxEuston


 
とにかく、この本大好き!!

 

「男はこう、女はこう!」から解放されたい!そして壊していきたいあなたのための1冊! 

 ジェンダー観の刷り込みや押し付けによって苦しむのは女性だけではありません。「男らしさ」に縛られ苦しい思いをしている男性。そして、それによってさらに傷つけられる女性。その苦しみから全ての人を解放したい。そんな思いが詰まっています。

だから、男も女も自由になっていいと、もう言わなきゃいけないのです。それは弱音を吐くことでも男を降りることでもなくて、「私たちには人間らしく生きる権利がある」「どんな生き方も選べる社会が、一番豊かな社会だ」という、ごく当たり前のことを言うってことです。冷静になって考えてみましょう。会社に全人生を預けて、定年後に抜け殻のようになって生きるよりも、会社以外にもいくらでも人生のステージがあるほうが、はるかに逞しいことではないですか。

 

「ここは賛同できる。ここは全く分からない」がいっぱいな一冊

 

フェミニストと一口に言ってみても、その考え方は本当に人それぞれ!香山リカさんと北原みのりさん、それぞれが考えるフェミニズム、そしてオタク文化について 逃げずに語りきったその勇気を称えたい!

「性の商品化」「表現の自由」この問題、よく衝突が起きてますよねー!この問題についてのお二人がどんな風に考え、そしてどんな風に迷ってきたのかを書き尽くしてくれています。

この本は「ここは賛成できるけど、ここは全然私と考え方ちがうなー」そんな風に読みました。まぁ、あんまり偏見持たずに一回読んでみてよな1冊です。

匿名でも #metoo の声をあげられるユーザー投稿型サイト『#metoo』を立ち上げました。

f:id:monica_san:20180123161104p:plain

こんにちは、フェミニストのもにかです。

 

先日、匿名でも#metooの声をあげられるユーザー投稿型サイト『#metoo』を立ち上げました。

metoo-howiwillchange.com

このサイトでは、メールアドレスや実名などの登録なしで自身の過去の体験や、目にしたことを投稿することができます。


サイトを立ち上げた理由

このサイトを立ち上げた理由のひとつは、#metooの声を途絶えさせないためです。

欧米で#metooの大きなムーブメントが起こりました。
日本でも伊藤詩織さんが声をあげ、はあちゅうさんら著名人も声をあげ始めたことで#metooの波が日本でも大きくなってきました。

でもなかなか爆発的なムーブメントにまではならない。
これを、日本は性暴力が少ないからだと思う人もいるかもしれません。でも、そうではないはずです。

それだけ日本は性暴力の被害について声をあげづらい状況だということではないでしょうか。2015年の内閣府の調査によると異性からレイプに遭った女性のうち、7割が誰にも相談しないというデータがあります。また、警察に相談したのはたった4.3%です。被害に遭うのは女性だけではありませんし、同性での被害もあります。また、このデータはレイプについてだけですので、痴漢などを含めた性暴力全体となると相談をしていない被害者の数はかなりな割合になるのではないかと思います。

自身が過去に受けた被害について語った女性に対してのツイッターなどでの誹謗中傷は本当に見ていられないぐらいひどい状態です。

でも、それでも私たちは声をあげていかなければいけないと思うのです。でなければ、同じ被害が今後も繰り返されてしまう。

だから、匿名で安心して声をあげられる場所を作ろうと思いました。
少なからず、このサイトを運営している私は性暴力に怒っている人です。性暴力は絶対になくしていかなければいけないと考えています。そのことで少しでも、このサイトが安心できる場所になっていればいいなと思います。


名前や顔を出して声をあげる人たちの勇気は賞賛に値する、本当に素晴らしい行動ですが、それはみんなができることじゃないし、みんながやらなくてもいいことです。自分の身の安全のことなどを考えて名前や顔を出すことができない人がいるのは当たり前です。

でも顔は出せない、自分のSNSのアカウントも使えないけど声をあげたい。そんな人たちが声をあげられる場所にしていきたいです。

 

苦しい思いを吐き出せる場所に

このサイトを立ち上げたもうひとつの理由は、誰にも言えなくてつらいと思っている人がその思いを吐き出せる場所を作りたかったからです。

先ほどご紹介した内閣府の調査の通り、日本は性暴力の被害者が声をあげることがかなり難しい社会です。

元厚労事務次官の村木厚子さんも就学前に受けた性被害を50代になるまで誰にも言えなかったのだとおっしゃっています。

www.buzzfeed.com


話したくない、話さない方が楽だという人ももちろんいるだろうと思います。そう思う人はもちろん話さなくていい。

でも、話して救われる人もたくさんいると思うんです。性暴力に限らず、何か悲しいこと、つらいことが起こったときにただ聞いてくれる人がいるだけで救われることがありますよね。

このサイトが、自分の身に起こったこと、うまく消化できていないことを吐き出せる場所になればいいなと思っています。 

投稿のルール、相手も特定できないようにする理由

このサイトでの投稿にはひとつだけルールがあります。それは、相手(加害者)が特定されないようにするというものです。

相手を名指しして被害を告発することはもちろん悪いことではありません。しかし、そこにはリスクが伴います。名誉毀損などで訴えられてしまうかもしれません。

名指しでの告発はそのリスクをきちんと承知した上でのものでなければいけません。それは、みんなができることじゃないし、しなくてもいいことです。

またこのサイトと私がその責任を軽々しく負うことはできません。私は、このサイトを安全にながく運営していくことで、多くの声を集めていくことが重要だと考えています。

なので、このサイトでの投稿は相手が特定されないようにというのを絶対のルールにしています。投稿の際は、どうかその点よろしくお願いいたします。

このサイトが目指すのは

このサイトを運営していくことで作りたいのは、性暴力を防止できる環境、そして性暴力の被害者が救われる社会です。

#metooと声をあげることで、社会の共通認識を作っていく。「これは性暴力なのだ」「怒っていいことなんだ」という共通認識を作っていくことで、無自覚なものも含め加害を防ぐこと、被害に遭うことを防ぐこと、そして性暴力やセカンドレイプを許さない社会の雰囲気をつくっていくことが重要なのではないでしょうか。

これについてはこちらの記事で詳しく書いたので、ぜひご一読ください。

 

www.feminism.jp

「日本に性暴力はほとんどないだろう」そう思っている人にこそ見てほしい

性暴力を防止できる環境、それでももし性暴力の被害に遭ってしまったときは被害者がちゃんと救われる社会。
あまり想像がつかないという人もいるかもしれません。だからまずは、どんな被害があるのか知るところから始めませんか。

私自身、このサイトに投稿された内容をみて本当にびっくりしました。みんなこんなに様々な場所で、状況で被害に遭っているのか。家族からの被害ってこんなにあるのかと。本当にびっくりしました。

「日本は安全な国だ」そう思いたい気持ちも分からなくはありません。でも、実際に性暴力は本当にいろんなところで起きています。
まずは、被害を知るところから、被害に遭った人の声をきくところから始めませんか。

私たちが声をあげることで、そしてその声をちゃんと聞くことで変えていけることがあるはずです。
そうしていつか、このサイトが必要なくなる日がきてほしいと思っています。