ふぇみえら

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AV作品の表現者の権利を守る団体『AVAN』さんに真空パックAVなどについて問い合わせしました。

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こんにちは、ふぇみブロガーのもにかです。

AV作品の表現者の権利を守る団体『AVAN』さんに真空パックAVなどについての問い合わせをしました。

真空パックなどのAV作品についての私の考えはこちらにまとめてあります。

www.feminism.jp

 

AVANとは

www.avan.or.jp

『AVAN』さんとは、AV出演強要問題が表面化した2016年に元AV女優でいらっしゃる川奈まり子さんが立ち上げた、AV業界で働く人たちの権利を守るための団体です。

 

ここに私は、成人向け映像の表現者をネットワークで繋ぎ、個人の尊厳・働く権利・人並みに生きる権利の保障を追求する組織の創設を宣言いたします。
成人向け映像制作の入り口から出口までの、そこで働く人たちの人権の保護や労働環境の整備などへの配慮を求め、その後のセカンドキャリアを見据えた教育機会の創出や、現場における問題発生時の相談窓口の設置、および法的なサポートなどを実施したいと考えています。

(引用元:代表あいさつ | AVAN 一般社団法人表現者ネットワーク)

 

なぜメーカーではなくAVANさんへの連絡なのか

最初は各メーカーさんに問い合わせをしようかと思っていたのですが、今回話題の中心になっているココアソフトさんについてはHPなども見つからず、関係者らしき方のTwitterアカウントは見つけたのですが、おそらく個人に対して問い合わせをしても返答をもらえる可能性は低いのではないかという考えに至りました。

また、今回の問題に関してはひとつのメーカーが対応すればOKという問題ではありません。業界全体が動かなければ、何も変わらないと考えました。そこで、業界の中で働く方々の権利や労働環境の整備などに尽力しておられるAVANさんなら動いてくださるのでは。と思ったのです。

 

まずは出演者の方の安全を確認してほしい

真空パックや首吊りなどのAV作品について一番重要なポイントは出演しておられる方々の安全です。

AV作品の表現者の安全と個人の尊厳の保障を目指して活動しておられるAVANさんであれば少なくとも撮影時のプロセスにおいて安全への対策がなされているかどうかの確認と、もしされていないor不十分であった場合にはルール作りに動いてくださるのではないかと思いご連絡させていただきました。


問い合わせ内容全文

 以下にAVANさんにお送りした問い合わせ内容の全文を公開します。

ご担当者様
現在、Twitter上で話題になっているココアソフトなどの「真空パック」や「首吊り」などの映像作品について以下4点について確認させていただきたくご連絡差し上げました。

1.これらの作品での行為は人命の危険を伴うものかと存じます。撮影の際には医師などがすぐそばで待機するなどの安全への対策はとられているのでしょうか。

2.作品の表現や撮影のプロセスについて規定などは存在するのでしょうか。もし、存在するのであればご教示願います。

3.作品紹介の画像や説明文をいくつか見たのですが、これらの作品の中にはあまりにも加害性・残虐性が強すぎるものがあるように感じます。
例えば、以下の作品の説明文には以下のような記載がありました。
https://www.talaat.net/index.php?route=product/product&path=80_107&product_id=93

"今回の作品では、全身タイツ(黒色)を着た状態で、真空パックいたしました。
空気を一切残さない撮影をしてみたいと、づねづね考えておりましたが、裸状態で真空すると、どうしても首周りに空気が残ってしまう場合が多いのですが、全身タイツを使用する事により、残りの空気が布を伝い完全に真空状態を作る事が出来ました。
さらに、空気を吸い出している作業中に、肺の中の空気を吐き出す様に指示をしていたので、言葉を発する事が出来ない状態になりました。

徐々に意識が無くなり、仰け反り、痙攣を・・・ やがて動かなくなり・・・"

人の性癖や性的嗜好それによって差別されるべきではありません。
ですが、それがあまりにも残虐であったり、人の尊厳を傷つけるようなものの場合、それをコンテンツとして制作・販売することについては議論と慎重な判断が少なからず必要なのではないでしょうか。
これらの作品の表現についてはどのようにお考えでしょうか。お聞かせ願います。

4.今回Twitter上で話題になっているものとは別件なのですが「レイプもの」や「痴漢もの」などについても、これらは実際に被害に遭っている方の存在する"性犯罪"です。それをコンテンツとして販売することはその被害者の尊厳を傷つけるものだと私は考えます。私はそのような作品の制作は中止すべきだと考えます。
これらの作品の表現についての考えをお聞かせ願います。

以上、4点についてご回答願います。

念のためお伝えしておきたいのですが、私は業界に対しては敬意を持っております。またできる限り規制もなければそれに越したことはないと考えております。
ただ「表現の自由」よりも優先されるべきことはあるはずです。

"成人向け映像の表現者をネットワークで繋ぎ、個人の尊厳・働く権利・人並みに生きる権利の保障を追求する組織"を目指すAVANさんがアクションを起こしてくださることを心より願います。

以上、長文となってしまい申し訳ございません。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

書いてあることはこちら→『真空パックなどのAV作品について。必要なのは安全の確保とルール作り - ふぇみえら』に書いてあることとほとんど変わりません。でもブログに書いてることのほうが私の言いたいことと近いな。。問い合わせをした時点ではちょっとまだ考えがまとまりきってませんでした。その点はすみません。。

 

あとがき

何よりまずは、現場で働く方々の安全のご確認をお願いいたします。もし、安全への対策がなされていないor不十分な場合はルール作り等が必要なはずです。
 

そして、その上で真空パックなどの加虐性の強いと思われるもの、レイプものなどの性暴力を描く表現については少なくとも議論が必要なのではないでしょうか。 

AVANさんが(もちろん、他の団体さんやメーカーさんも)何かしらのアクションを起こしてくださることを心より願います。

#AVを考えよう