"クソオス"と発言する人はフェミニストか。
<2017.9.20追記:このブログで言及している「"クソオス"という人はフェミニストではないと私は思う」という考え方は間違っていました。
排除したり分断するような発言はするべきではありませんでした。
ただ、この記事の全てが間違っているとは思わないこと、また、フェミニストとして間違えたことも記録として残していきたいという理由からこの記事は削除はせずに残しておくことにしました。
この記事はこれを前提としてご覧いただきますようお願いいたします。>
こんにちは、ふぇみブロガーのもにかです。
このツイートにいろんな反響いただいております。
そうだよなぁ。。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年9月10日
フェミニストの看板掲げて「クソオスがー!!」とか言ってるの見ると「あーー。。ちょっとやめてほしい。。」ってなる。
口が悪い。って言ってるんじゃなくて、フェミニストは「性差別をなくす人」なので性別でくくって罵倒することはしちゃだめだよな~と。#フェミニスト https://t.co/PB9Z2Ds6x7
一部の男性などが自分や女性のことを性器の名前で呼んだりしたからそうすることにしたみたいな意見がちらほら。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年9月11日
気持ちはわからないでもない。そんなやつらは確かにくそだ。
でも"クソオス"なんて特に何も知らない人が聞いたら「オス=男性」全体をdisってるようにしか聞こえないと思わない?
一部の馬鹿げた差別主義者と同じレベルでたたかっちゃだめ。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年9月11日
私はまだまだ経験が足りないからこんなことが言えるのかもしれない。
でも、私は絶対に"クソオス"とかなんていう言葉は今後も使わない。絶対に。#フェミニスト
"クソオス"とかの言葉を使ってムーブメントが起こせるとは思わない。黒人の方が"クソ白人どもが"って言ってたら話を聞こうと思いますか?少なからず私なら、残念ながら聞く気になれません。どれだけその方が正しいことを言っていても。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年9月11日
誰も聞いてくれない。何も変わらない、その苦しみは→
理解します。フェミニストとして活動をし初めてまだ日の浅い私でさえ、心ない言葉に苦しむこともあります。今までずっと戦ってきた方々は本当に私なんかとは比べものにならないくらい苦しんでおられるのだと思います。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年9月11日
でも、それでも"クソオス"とかの言葉では何も解決しない。私はそう思います。
もちろん、"クソメス"とか言うことも私は絶対に許さない。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年9月11日
私は男性の味方でも女性の味方でもない。でも、今の日本では制度や文化的に基本的には女性のほうが不利な状況に置かれているのは明らか。性被害だってそう。その上にクソメス?ふざけんな。
私はそれを絶対に許さない。
果たして、"クソオス"と発言する人はフェミニストなのでしょうか。
結論からいうと"クソオス"などという人はフェミニストではないと私は思います。
なぜなのか、それは"口が悪いから"という理由では決してありません。
フェミニストは「性差別をなくすこと」を目的とする人たち
フェミニストは「性差別をなくすこと」「性別間の不平等をなくすこと」を目的とする人たちのことです。
そのフェミニストの看板を掲げる人が「性別でくくって人を非難すること」だけはやっちゃいけないと私は思うんです。
「まんこ」「まーん」「クソメス」「肉便器」などと女性のことを呼んでいるクソどもがいます。
もし、そいつらがいろいろ言ってくるのであればいくらでも言ってやればいいんですよ。ただそれでも性別でくくって非難してしまうことだけはやってはいけないと私は思うのです。フェミニストなのであれば。
フェミニストの敵は男性ではない
あと、そもそもフェミニストの敵は男性ではありません。決して「男vs女」ではない。
たしかに、ここにいたるまでの制度や文化の多くを形成してきたのは性別でいったら男性かもしれません。なぜなら、日本では昔も今も政治家や権力者のほとんどは男性だからです。
でも、それはあくまでそっちの方向に動かそうとして"誰か"が悪いのであって、決して"男性"が悪いのではない。
確かに日本で男性として生きていると「日本では女性はこんなに差別されていたのか!」ということにまっっっったく!気がつかない人もいますよね。(もーう、ほんとむかつくんだけどね!!)
でも、彼らの中には現状を知らせれば分かってくれる、味方になってくれる人たちもたっくさんいます。
Twitter上、ネット上ではいないように見えてしまうかもしれません。
でも、絶対にそんなことない。
「男vs女」の対立では決してない。フェミニストの敵は男性ではない。
トーンポリシングってなに?
あと、このツイートにいろんな反響いただいているんですけどその中に「トーンポリシングの典型例だ。」というものがあったんですよ。
トーンポリシングってなに?って方はこちらをご覧ください。
この黄色い服の人がやってるのが「トーンポリシング」。
批判を黙らせるための戦術で、「そんなに怒りながら言われても話を聞く気にならないよ。」 「もっと冷静にしないと。」「もっと礼儀正しくしないと。」とかって言ったりして"メッセージそのものではなくメッセージに付随する感情を批判することで議論を脱線させる"というように機能するものです。
「クソオスという人はフェミニストではない」はトーンポリシングなのか
前述したように、私は「口が悪いぞ!!そんなのはフェミニストじゃないぞ!!」って言ってるんでは決してないんです。私が言いたいのは「性別でくくって非難することはフェミニストの目的からずれているのではないか。」ということです。
これはトーンポリシングでしょうか?
トーンポリシング的なことは私もされたことがあるし、あれってめちゃめちゃ腹たちますよね。「ええのぉ!!お前は何にも考えてなくて!!この痛みが分からんのだろ!!」って気分になっちゃいますw
尊厳を傷つけられて怒っているのに「感情的過ぎてめんどくさい」さらには「女はロンリ的に話せないから..」とか言われるともうほんと、ふぁーーーーっく!!って感じ!
「差別をなくすためには基本的には怒ることってのがとても大事なんじゃないかな」
怒ってるのに分かってもらえなくてつらいって人にはぜひこれを見て欲しい。
マサキチトセ( @GimmeAQueerEye )さんのyoutube動画!
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年8月1日
LGBTについて教える前に知っておくべきこと LGBT Topics: Educate Yourself Before Educating Ot... https://t.co/R59wKnYkG0
動画の最後のほうで話してる「味方とか仲間」を意味するアライについての話がとても素敵でした。以下引用です。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年8月1日
"差別をなくすためには色んな試みがされてますけど、僕は基本的には怒ることってのがとても大事なんじゃないかなっていう風に思うんですね。"→
"なので、僕にとってアライって一緒に怒ってくれる人なんですよ。一緒に社会を変えるために声をあげてくれる人。別に一緒にデモ活動をしようとかじゃなくて、僕がしんどいことを愚痴ったときに「え、何それ、ひどいね!」って憤慨してくれるとか、目の前で僕がひどいことを言われたり→
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年8月1日
"なので、僕にとってアライって一緒に怒ってくれる人なんですよ。一緒に社会を変えるために声をあげてくれる人。別に一緒にデモ活動をしようとかじゃなくて、僕がしんどいことを愚痴ったときに「え、何それ、ひどいね!」って憤慨してくれるとか、目の前で僕がひどいことを言われたり→
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年8月1日
→陰でこっそり悪口を言われたりとかしたときに相手に「それは違うよ」って言ってくれるとか。そういう人が僕にとってのアライです。"
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年8月1日
「差別をなくすためには基本的には怒ることってのがとても大事なんじゃないかなっていう風に思う」っていう部分が本当に素敵。
— もにか@ふぇみブロガー (@monimonica_san) 2017年8月1日
何かに怒ってる人って「おーこわ〜」とか言ってめんどくさがられたりするんだよね。だから"怒ること"を肯定してくれるこのメッセージは本当に心に響いた。
マサキチトセさんはクィア理論やフェミニズムについてブログやYoutubeなどで発信している方です。
「差別をなくすためには基本的には怒ることってのがとても大事なんじゃないかなっていう風に思う」っていうのを聞いたとき、涙をこらえることができませんでした。
日本って怒っていたり感情を露わにすることを嫌がる風潮があるじゃないですか。あと、友人とかカップルとかで社会問題とかについて議論してる人も少ないんじゃないかな?
さらに「女性はおしとやかであれ!」wみたいな幻想もあるしで、そういういろんな背景もあって「フェミニストはこわい」「なんか怒ってて近寄りがたい」「話を聞く気にならない」そんなことをたくさん言われるからもうほーーーんと心が折れそうになったりするんだよねw
だから"怒ること"を肯定してくれて本当に嬉しかったんだよね。
あとがき
今回このブログを書いたのは誤解されてたらいやだから説明しておきたかったっていうのと、あとは私の発言で「こんなに怒ってるのに、その怒りをぶつけたら黙れといわれる!なんで分かってくれないの!」って気持ちにさせたくなかったからです。
決して「口が悪いぞ!!」って言ってるんじゃない。その点だけは言っておきたかったんです。
でも"クソオス"などという人は私はフェミニストではないと思います。これはあくまで私の考えです。私がフェミニストの定義を決めるわけじゃないし「やめなさいよ!!」という権利もないと思う。
でも、私はその人たちはフェミニストではないと思うし、もし仮にそういう人たちこそがフェミニストだと定義されるのであれば、私はフェミニストの名を捨てる。
少なからず、その点においては明確に違うのだという点は強調しておきたいと思います。
それでは、またね〜