ふぇみえら

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大阪・岸和田、乳がん検診盗撮事件から考える必要な対策とは

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(※この記事は前ブログで掲載していた過去記事をリライトしたものです。) 

 

 

こんにちは、ふぇみブロガーのもにかです。

 

ニュースを見てもう本当にうんざりしました。

 

大阪府岸和田市が27日に行った市の女性職員対象の乳がん検診で、検診を受ける職員の様子を40代の男性医師が盗撮した疑いがあることが捜査関係者や市への取材で分かった。医師のスマートフォンに画像が保存されており、大阪府警が医師に任意で事情を聴いたところ、盗撮を認めたという。府警は府迷惑防止条例違反や軽犯罪法違反の疑いもあるとみて調べている。

(引用元:<岸和田市>医師、乳がん検診盗撮 警察聴取に認める (毎日新聞) - Yahoo!ニュース)

 

医師の信頼を落とす許されざる行為ですし、私は医師免許を剥奪すべきだと思います。
このような犯罪を犯した人間がその後も人の身体を見たり、触れたりする仕事につくべきではありません。

もし、この方が今後も医師を続けるのであればそれは医療関係全体への不信感につながってしまうと思います。

 

もちろん、こんなことをするのは本当に一部の人間だけだというのは承知の上です。だからこそ、誠実に働いておられる多くの医師のみなさまを守るためにも適切な処分がされるべきだと思うのです。

 

たかだか盗撮?

こういうことを言うと、もしかしたら「たかだが盗撮くらいで。」などと思う人がいるかもなぁ。と思うんですよ。

 

でもですね、自分が許可をしていない人間にデリケートな部分を勝手に撮影される、それが誰かの手元にあるというのはそれだけでとてつもなく気持ちの悪いことですし、とても屈辱的です。
実際、その人が性的な処理、つまりオナニーですね。の際にその画像や動画を使用する可能性も低くありませんよね。

そんなの嫌悪感を感じて当然ですよね。
そういう細かいところまで想像してもらいたいなぁ〜。

 

また、ネットで拡散されてしまう可能性もあるわけですよね。
ネット上に一度出回ってしまったものを回収することはほぼ不可能ですね。

 

ネットに画像などが出回ったからといってその被害者の何かが貶められるということは決してありません。ですが、それが許されてはいけない卑劣なことだというのは当たり前のことですよね。

 

必要なのは議論と対策

繰り返しになりますが、こんなことをするのは本当に一部の人間だけだというのは承知の上です。

ただ、だからといってこのニュースを目にしたりして不安な気持ちになってしまった人に対して「男性医師への差別だ!」と黙らせてしまうのは建設的ではないと思うんです。

不安がっている人もほとんど全ての医師の方は誠実に仕事に向き合ってくださっているというのは承知の上です。ただ、その実際に事件が起こっていることに対しての不安な気持ちを「そんなことはない!我慢しろ!」だけでおさえこもうとしてしまっては何も築き上げられるものはないですよね。

 

こういう場合に必要なのは議論と対策だと思います。

 

どういう点で不安を感じるのかなどの聞き取りをし、そしてそこから本当に配慮しなければいけないことは何なのか、どう変えていかなければいけないのかを議論する。
そして、それを対策として実施する。

 

もちろん、不安な気持ちなどを公にする場合にこの場合だと男性への配慮にあまりにも欠けるような発言はするべきではありません。
例えば「これだから男性は信用できない。」とかのような発言ですね。ある大きな属性により犯罪が犯されたからといってその属性全体をくくって批判するのはとんだ御門違いですよね。

 

そこにはきちんと配慮した上での建設的な議論と、対策の実施が必要です。

 

今回のようなケースへの有効な対策

では、今回のような場合に有効な対策は何でしょうか?
個人的に考えてみました。

 

まずひとつめは、女性看護師が付き添う
もしかしたらこれはもう行われていることの多い対策なのかもしれませんが、そういうガイドラインなどがあるか調べてみたのですが見当たらなかったので(もしあれば教えてください。)、本当にないのであればこれは必要だと思います。

特に担当が男性医師の場合、やはりどうしても閉ざされた空間の中で1対1だと不安を感じてしまう方も少なくないと思います。

その男性医師が何もやっていないということを証明する意味でも、医師とは別にもう1人女性看護師の付き添いがあるといいのではないかと思います。

 

ふたつめは、検診を行う場所に医師などの私物を持ち込ませないという対策です。

医師がいつも使っている診察室においてはこの対策は難しいし、あまり有効ではないのかなと思いますが、今回のような会社などでの集団検診などはその医師の勤務先の病院ではなく、会議室などで行われることがほとんどかと思われます。そのような場合には有効な対策なのではないかと思われます。

 

私物は別室に置いてくるようにすることで対応が可能なのではないでしょうか?


みっつめは、性犯罪の前科のある者は医療に携われないようにすることです。
これは賛否両論だと思いますが、私はそうするべきだと思います。

 

医療の場では診療科目などによって様々ですが患者の身体に触れたり、身体を見たりするものも少なくありませんよね。

さらに、医療というのは一般人が全てを理解するのは難しいものですよね。なので医師に「こういうものなんですよ。」と言われると「そうなのか。」と納得せざるを得ないような一種の上下関係のようなものもあります。

 

語弊を恐れずに言うならばそのような性犯罪をしようと思えば比較的しやすい環境には性犯罪を犯した人間はいれるべきではないと思うのです。

もちろん、罪を犯した人間でもそれを償ったのであればその人権が侵害されることはあってはなりません。職業選択の自由もそのひとつであるのは承知の上です。
しかし、そのために被害にあう可能性のある人の不安な気持ちを無視することはできないと思うんです。

ですので、その人の犯してしまった犯罪の起こりやすいような場所への復帰などには制限をかけざるを得ないと私は考えます。
それも「罪を償う」という責任の果たし方だと思います。

 

 あとがき

ちなみに、これらの対策はもちろん男性医師に対してのみではなく女性医師に対しても同様に行われるべきだと考えております。

 

何度も繰り返しになりますが、医師のほぼ全ての人は本当に誠実に仕事に取り組まれていることは承知の上です。ですので、この記事のようなことを書くのは心苦しい点があります。


しかし、 実際にもし犯罪を犯そうとしている人間が紛れ込んでしまった場合に犯罪を犯しやすい環境や条件下においてそのターゲットになりかねない当人やその関係者が不安を感じるのであればできる限りの対策は必要であると私は考えます。

 

みなさんはどう考えますか?

 

それでは、またね〜